平手にとっての与贈工房

私にとっての与贈工房とは。

一般的に人々が正しいと言われている問題ありきのアプローチで、本当に人と組織はしあわせに働けるのだろうか?

これが、そもそもあった問いです。これまでお仕事では、いかにしてお客様や関わる仲間たちが、事業として経済的に豊かになるか、いかに効率的にビジネスを行うか視点で、課題を見つけて要素分解して改善していくことをしてきました。でも、なんか違う。課題は一見解決しても一向になくならず、人々も何故か幸せな感じを享受していないようだし、どうも自分自身の体感でも豊かさを感じないなーと。

こういった中で出会った考え方が、与贈工房の根底にある「生命論的アプローチ」。これは生命的な成り立ちを、コミュティや組織づくりに応用していくアプローチで、これまで一般的に良いとされてきた物事を何かに課題があるとして要素分解して、機械的に考えるのではなく、細胞や生命に照らして全てある前提で包括的に捉えていく感じ。

この発想は前提が全く違っていて、コンサルタントがよく使う課題解決型のアプローチ(機械論に基づく)ものとは、根底から異なるもので、あー、そうなんだー。まさか?そうかも!と、何か根底から、関わって来た組織のブレイクスルーとなる大きな可能性を見出せるものでした。これはシンプルに、生命が細胞から活性化していくアプローチともいえるかもしれませんが、これ、人間も生命だし、組織は生命の集合体だとすると、ある意味理にかなっています。

多くの組織では効率を重視して、人を工場的なパーツとして捉える事をしてきたのですが、その弊害が人が人として豊かさを感じない状態なのかもしれないとすれば、この「いのち」の在り方にフォーカスした生命論的アプローチをとることで、今、組織がチームが抱える違和感が、根治するのではないかと期待しています。そうモヤモヤな中に、未来の光がともったような感じでしょうか。

その意味でこの考え方に共鳴し、個人的な興味関心から、この世界観とノウハウを田原さんを中心にチーム化して、もっと分かり易く深め、共鳴・共感する人たちと繋がって、与贈的な関わりから、日常を作っていく人たちが増えていったら、世界は少し豊かになるんじゃないかと思い、田原さんと数か月対話してチームにしてみました。

だから、私が、ここでやりたい事を、一言でいうならば 「全ての方が、まず”取りに行く”あり方から、まず”与える”あり方へ意識の転換をして、心の豊かさに気づく”いのちの街”を創ること」ですかね。

だって私自身、与贈を意識した方が、いろいろな広がりが予想を超えて現れて、豊かで面白い展開が目白押しになってきていますから。笑。