自己組織化コミュニティの作り方講座用動画

組織やコミュニティの状態を把握し、管理しようとするとなぜうまくいかなくなるのか?
逆に、管理を手放し、理解不能な状態になると、なぜ、ひとりでにうまくいくときがあるのか?
この逆説的な真理に、未来へ繋がるヒントがあります。
「自己組織化コミュニティの作り方」は、あなたの回りのコミュニティに「いのち」を宿らせる方法を学ぶ講座です。 そのために必要なことを、オンラインの対話を通して学んでいきます。
こんなあなたに購入してほしいです
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講師紹介

こんにちは。田原真人です。
私は、「生きている状態とは何か」ということにずっと興味があり、大学院では、複雑系の物理、生物物理を専攻しました。その中で出会ったのが、自己組織化という考え方でした。
その後、物理の予備校講師になったり、物理の授業をインターネットで配信したりする会社を立ち上げたりして10年が過ぎました。その間も「生きている状態とは何か」という問いは、ずっと頭の中にありました。
2012年に反転授業に出会い、「反転授業の研究」というオンラインコミュニティを立ち上げたとき、ここで人間の活動を自己組織化できないだろうかと考えました。かつて学んだ知識をもとに試行錯誤をしながらコミュニティ運営をしていった結果、4400人の活発なコミュニティへと成長しました。また、そこで、Zoomというビデオ会議システムを使った参加型のオンライン講座のノウハウを確立しました。
100人で話すことができるZoomの可能性に気づいた私は、「Zoom革命」を立ち上げ、オンラインコミュニケーションの先進的な取り組みを始めました。あらゆることをオンラインでできないか挑戦したり、オンラインとリアルの対話を同時に行ったりしました。また、内面を掘り下げていくオンライン対話を頻繁に実施するようになりました。
この頃から、自分の周りのコミュニケーションのネットワークが活性化し始め、予想のできない展開が、毎週のように起こるようになってきました。計画を立てて実行することは難しくなりましたが、ネットワークの中で守られているという安心感を得ました。
このような経験を元に、コミュニティが自己組織化していくプロセスを体系化したのが、今回の「自己組織化コミュニティの作り方」です。これは、私の20年以上の思考と実践の結晶です。
(プロフィール)
早稲田大学物理学及び応用物理学専攻博士課程中退。元河合塾講師。「反転授業の研究」代表。Zoom革命代表。国際ファシリテーターズ協会日本支部理事。『微積で楽しく高校物理が分かる本』など著書9冊。ZOOMで働き方を変えた19人の実例と、自らの実体験、オンラインの可能性を綴った『Zoomオンライン革命』を2017年10月出版。
今何が起こっているのか?
機械論パラダイムの終焉

一般的に、システムは複雑化するにつれて「新しい性質」を獲得します。さらに複雑化すると「いのち」が宿ります。だから、分析的な方法では、複雑なシステムは理解できません。分割すると「新しい性質」が消えてしまうからです。生き物を分割すると死んでしまうのは、「生きている状態」が、分割することで失われてしまうからです。
今まで、社会は、巨大な機械に例えられてきました。機械は分割して調べてから組み立てることが可能です。社会がそれほど複雑でなかったときは、問題を分析し、単純化するやり方で十分に対応できたので、この例えは、それほど悪くないものでした。
しかし、インターネットの発展によって、社会が複雑にネットワーク化し、生命的なものに変わってきました。そのため、ものごとを分析し、単純化する方法では理解するのが難しくなってきたのです。
今や、単純化思考によって組み立てられた機械論的組織は立ち行かなくなりつつあります。分析し、単純化する思考法によって立てた計画は、現状把握の段階で、複雑さが獲得する「新しい性質」を見落としているからです。それに加えて、社会の変化が速くなり、計画を立ててから実現するまでの間に、計画と現実のズレが、無視できないほど大きくなってしまうのです。
このような機械論的組織に労働者を送り込むために作られた教育システムには、人間をロボット化するカリキュラムが含まれていましたが、それらは、急激に時代遅れになりつつあります。
インターネットが世界を複雑にネットワーク化していく流れは後戻りできず、今後も、さらに発展していくことでしょう。
社会の複雑さが、私たちの理解の範囲を超え、不確定性が増大する時代が到来し、私たちは、生きるためのルールを変えることが求められています。つまり、生き方を「機械論パラダイム」から「生命論的パラダイム」へとシフトする必要があるのです。
「計画」から「ホメオスタシス」へ
求められる複雑性の知

未来が予想できなくなってきて困るのは、「機械論パラダイム」が破綻するからです。
私たちの生き方が「生命論パラダイム」へシフトすれば、予想が必要なくなるので、困らなくなります。
「生命論パラダイム」で優先されるのは、「未来予想」ではなく、「いのち」の躍動です。森の動物や植物が豊かな生態系を作り上げるのは、彼らが正確な予想をしているからではありません。「いのち」を躍動させて生きているからです。
「機械論パラダイム」では、組織のメンバーが自由に活動することを許すと、組織で起こっていることを頭で把握できなくなるため、コミュニケーションを命令伝達式にして単純化します。個人の「いのち」の躍動を抑えることで、組織の秩序を維持するのです。
一方、「生命論パラダイム」では、組織のメンバー間のコミュニケーションネットワークを張り巡らせていきます。メンバーは「いのち」を躍動させて活動します。その結果、一つ一つの動きを把握することは難しくなっていきますが、ネットワークが複雑になることで、システムが「新しい性質」を獲得し、さらには「いのち」が宿るようになります。
機械論的組織から、生命論的組織にシフトしていく段階では、一時的に混乱状態が生まれ、組織の生産性が下がります。その状態を超えて、「いのち」のはたらきによる自己組織化を起こしていくためには、私たちの内面にパラダイムシフトを起こしていくことが鍵になります。
私たちは、今後、複雑化していく社会を頭で理解して「計画」を立てることが困難になっていくでしょう。でも、そこで、理解力の限界を受け入れ、パラダイムシフトを起こせば、私たちの身体に備わっている「ホメオスタシス」の能力を、個人も、組織も、発揮できるようになるのではないでしょうか。
Zoomオンライン革命
コミュニケーション量を確保できる時代へ

自己組織化が起こるためには、十分なコミュニケーションが必要です。しかし、これまでは、遠隔地同士では自己組織化が起こるほどのコミュニケーションをとることが難しかったため、一カ所に集まって話ができる範囲に限定されていました。
しかし、100人で集まってビデオチャットで話すことができるZoomが登場したことで、数百人~1万人の世界中に分散しているコミュニティに自己組織化が起こる可能性が生まれました。
これは、2016年に生まれたばかりの、人類が新しく手に入れた可能性なのです。
現在、私たちが直面している世界的な環境問題や、大きな経済格差などの問題は、思考の枠組みを作って、その外側を無視して単純化する機械論パラダイムの副産物だと私は思います。私たちの社会が生命論パラダイムにシフトし、多様な知見を集めて集合知を生み出し、国境を越えたコミュニティに「いのち」を宿らせることができれば、このような問題が消滅していくかも知れません。
インターネットは、世界を生命的なものにしていき、機械論パラダイムを終わりに近づけています。そして、同時に、生命論パラダイムで生きようとする人が、自己組織化を起こせるようなコミュニケーションのインフラを用意したのです。これは、大きな時代の流れではないでしょうか。
流れに抗って留まるのか、流れに乗って新しい世界へ飛び込むのかは、私たちの選択です。
私は、一足先に、覚悟を決めて新しい世界へ飛び込み、人生を実験台にして様々な検証をしてきました。そして、実践を通して気づいたことを体系化して、みなさんにお伝えします。私がお伝えするのは、すべて、私の体験をもとにしているものです。
私が実践している自己組織化のための思考ツールを、世界を変えたい多くの人たちに使ってほしいです。そして、私1人ではできないことが、様々な場所で自己組織化の渦が回ることで達成されていくことを望んでいます。その結果として、世界が、もっと公正になり、生きやすくなり、平和になっていくことが、私の心からの望みです。
4つの自己組織化ツールを伝授
ツール①自己組織化の哲学 |
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私たちは機械論的世界観の終焉期に生きています。そこからパラダイムシフトを起こしていくためには、まず、私たちが生きているパラダイムに自覚的になることが必要です。私たちが無意識に取り込んでまっている常識を疑い、新しい可能性を試していく中で、少しずつ新しい世界観が見えてきています。新しい世界観を支える哲学に、自己組織化の哲学と名づけ、対話によって探究していきます。 |
 
ツール②複雑性と全体性 |
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機械論的世界観では、私たちの行動を「理解できる範囲」に限定しようとします。それによって秩序は維持されますが、私たちの「いのち」の躍動は抑え込まれてしまいます。「いのち」の躍動を解放すると、複雑な状況が生まれて、あっという間に「理解できる範囲」を越えてしまいます。そこから、崩壊へと向かうのか、自己組織化が起こるのかの違いは、どこにあるのでしょうか?引き込み現象のような複雑性の科学や、量子力学が明らかにしつつある情報の非局在性を手がかりにして、複雑性と全体性について学んでいきます。 |
 
ツール③自然の摂理 |
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計画通りに物事を進めていくことを止めて、管理を手放し、場のプロセスに委ねていくと、自然の摂理が現れてきます。自然の摂理に対する理解と場のプロセスに対する信頼が、自己組織化を進めていくときの頼りになります。ツール3にさしかかる頃には、コミュニティでの学びにも自然の摂理が現れてきているはずです。理論と体験とを結びつけながら気づきを深めていきます。 |
 
ツール④共同創造の世界 |
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外部から与えられた計画に従うことを止め、自分自身の内側の真実から行動していくと、場にエネルギーが循環しはじめます。場に生まれる「いのち」のドラマは、みなさんに多様な役割を与え、場に参加している意味を生み出していきます。関係性が育まれていくにつれて、「自分ができること」に限定されていた創造性が拡大していきます。「分断された個」から「繋がり合う個」へのシフトが起こり、創造性が拡張した個による集合知という、想像を絶する世界が垣間見えてきます。この世界を、一緒に探究していきます。 |
この講座で提供するもの |
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コミュニティを自己組織化させるときに役立つ4つのツール |
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オンライン反転授業形式で学ぶ、対話型の学び体験 |
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自己組織化グループ学習を理論と体験を通して学ぶことができる |
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自己組織化コミュニティが生まれるプロセスを理論と体験を通して学ぶことができる |
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パラダイムシフトを目指す志を持った仲間 |
日本一わかりづらい動画
最初にお伝えしておきます。この動画で扱う内容は、分かりにくいです。
なぜなら、この動画の学びの対象である生命論的パラダイムの特徴が、「分かりやすさ」を追求することによって失われてしまうもの、単純化できないもの、だからです。
簡単な論理で説明されて、ちょっと話を聞いて、すぐに、「あ、そういうことね。じゃあ、次!」という感じになりません。私たちが、普段慣れている思考法とは、違う思考法が必要になります。
最初に説明動画を見たときにには、頭の中にクエスチョンマークがたくさん並ぶかもしれません。でも、何度か見るうちに少しずつイメージが沸いてきて、その後、各組織コミュニティ内の対話で、いろんな人の考えを聞いているうちに、ようやく「そういうことか!」という気づきが生まれてくると思います。掲示板でのやりとりも理解の助けになると思います。
このような分かりにくいテーマを学ぶときは、ゆっくり時間をかけて学ぶことが大切です。複雑系の知は、理解するというよりも、感じ取る、受け入れる、という感覚のほうが近いのです。この動画を扱った講座では1つのツールごとに2週間の時間をとり、朝1回、夜1回の対話の時間を取りました。対話を録画し、出席できない時間の対話は録画で視聴して学ぶことをして、お互いの学びを深めていきました。
複雑な動画ですが、前提知識はそれほど必要ありません。
分かりにくいからといって、心配することはありません。共に学ぶ仲間と力を合わせれば、きっと身につけることができると思います。
2017年7月に100人規模で開催された「自己組織化コミュニティの作り方」
反転授業形式で学び、オンライン対話で気付きをシェアしながら、集合知を高め合う。
コミュニティや組織などで「自己組織化」を起こすために、どのようなプロセスをふめばいいのか?
こちらの動画が2017年12月に行われた「自己組織化コミュニティの作り方第1期」の動画です。
ツール1からツール4、各4本ずつの動画で説明します。
※必ず「自己組織化」する事を保障するものではありませんので、ご了承ください。
自己組織化コミュニティの作り方第1期ツール動画
動画名 |
自己組織化コミュニティの作り方第1期ツール動画 |
動画番号 | z0032 |
価格 | ¥35000(税込、手数料別 |
購入ボタン | 今すぐ購入 |
※「自己組織化コミュニティの作り方」卒業生は30000円になります。
卒業生はinfo@yozokobo.comへお問い合わせください。
単体購入、ツールセットの購入は以下のページよりご購入ください。
ツール1「自己組織化の哲学」

ツール1「自己組織化の哲学」 大学院で物理学や複雑系の科学を基礎に粘菌アメーバの研究をし、「生きていることはどういうことか」を探求した田原真人が、私たちが生きる世...
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ツール4「共同創造の世界」 ツール4では、ツール3までの概念を結びつけ実際の応用可能な状態にします。コミュニティを自己組織化し、パラダイムシフトにつなげていくため...
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